和がきのおいしい話

宮城が誇る種牡蠣「松島種」について

ふるいにかけられ生き残った強い種牡蠣

太平洋の海水が常に循環し、大きな川が森からたくさんの栄養を運んでくる東松島の海は、牡蠣にとって最適な環境です。和がきではこの豊かな海で育まれた新しい命「種牡蠣」の生産・販売も行っています。
宮城では例年7月から8月にかけて牡蠣が海中に卵を放出(放卵)します。種牡蠣養殖は海に放たれた卵をホタテの殻に付着させる事からスタートします。
放卵は期間中に2、3度あり、そのタイミングを見計らってホタテの殻を海に投入し卵を付着させます。しかしこの投入が非常に難しく、タイミングを誤ればホタテの殻に卵がほとんど付着しない事もあります。
古くからの言い伝え(漁師の経験則)では、放卵のタイミングは「百合の花が咲く頃に」と言われていました。現在では、サンプリングした海水を顕微鏡で観察し、牡蠣の卵がどれくらい浮遊しているか実際に確認してタイミングを計っています。

顕微鏡による観察データを元にホタテの殻を海に投入し、卵の採取を行います。牡蠣の卵がホタテの殻に付着したあとは、種牡蠣専用の棚に吊るしてじっくり育てます。松島湾ではこの間、種牡蠣を潮の満ち引きを利用して海水面から出し空気中にさらす事によって弱い種を間引きます(抑制工程)。この工程を経ることにより「松島種」は生物的に強いものだけが生き残るため、将来的に立派な牡蠣に成長します。
この抑制工程は松島湾の地形的な特性によって行えるもので、これが宮城県の他産地の種牡蠣と比べて品質に優れる理由でもあります。

弊社では自社生産の種牡蠣以外にも同じ東松島地区にたくさんの生産者仲間がいるため、よほどの不漁でない限りは、大量の注文にもお応えできます。まずはお気軽にご相談ください。