和がきのおいしい話
大原グループの代表を務める渋谷公洋さん
「かれこれ6年くらいになるのかな。ちょっとした縁で『和がき』の牡蠣を知り、試しに仕入れてみたら、これがとてもよかった」そう話してくれたのは、大原グループ全7店舗の代表であり、割烹「菜時季 大原」の親方としても腕を振るう渋谷公洋さん。9~10月の一時期を除き、年10ヶ月以上、和がきの牡蠣を仕入れ、さまざまな料理に仕立てお客様に提供している。
大原グループには、もともと全店「地産地消」がテーマにある。魚は長年、石巻の魚市場からその日水揚げされたものを仕入れ、県内の各産地から旬の野菜が届く。そうした営業を各店舗が続けていく中で、縁あって出会った和がきの牡蠣について「一番牡蠣…あのシステムはとてもいい。東松島だけではなく、石巻や女川など、その時一番おいしい産地の牡蠣を送ってくれるでしょ。品質が悪かったことはこれまで一度もありません」と渋谷さんは話す。
個室、カウンターなど全100席もある「菜時季 大原」
身が厚く、食べ応えのある和がきの牡蠣は、火を通したあとでの「縮み」が少ないと、渋谷さんは絶賛する。これまでの牡蠣だと、大きくても火を入れると縮んでしまう牡蠣が多かった。和がきの牡蠣は、時季にもよるが火を入れても縮まない、あるいは縮んだとしても少しだったりする。「身が詰まっている印象ですね。実際手に持った時もずっしりきます。お客様も大きく身の詰まった牡蠣を好みますから、大変喜ばれています」。
11月中旬からスタートするランチの「かき御膳」2100円
芹とかき卵とじ850円
かき法連草バターソテー950円
秋冬の「菜時季 大原」では、旬を迎える食材同士を組み合わせたセリと牡蠣のコラボレーション料理も登場する。「宮城県は食材の宝庫ですよ。和がきの牡蠣を含め、今後もそうした豊かな食材を使って、郷土の味を広げられるような料理を創作していきたい」と渋谷さん。牡蠣はもちろん、多くの県産食材を使った料理を、心のこもったサービスで提供してくれる「菜時季 大原」で、旬の味をとことん楽しみたい。