和がきのおいしい話

宮城の牡蠣のお話

世界三大漁場の三陸の海が育む宮城の牡蠣

寒流と暖流が混ざり合う宮城県沖は、世界三大漁場にも数えられる豊かな海です。それを証明するかのように、宮城県には「利用範囲が全国的で水産業の振興のために特に重要な漁港」、いわゆる「特定第3種漁港」(略称「特三」)に指定されている港が、気仙沼・石巻・塩釜と3つもあります。ちなみに特三に指定されている港は全国に13しかありません。県内に複数以上の特三があるのも宮城県だけです。いかに宮城の海が漁業に適した環境であるかがわかる数字です。

そうした漁業の盛んな宮城県において、牡蠣は重要な養殖品種です。広島県に次いで生産量全国2位。年間生産量においては、広島県が毎年牡蠣の全国シェアにおいて60%以上を占めているのでかないませんが、宮城の牡蠣が特筆すべきは、生食用が9割以上という、いわば質の部分です。加熱用か生食用かというのは、出荷された牡蠣の鮮度で判断されるわけでなく、牡蠣を採取する海域によって決められます。宮城県では気仙沼から松島まで11の海域が「生食用」の海域として指定、それらは産地表示義務があるのでみなさんがスーパーなどで牡蠣を購入する際にも、宮城のどの海で採れた牡蠣かわかるよう表示されています。
「和がき」では、宮城の豊かな海で育った栄養たっぷりでおいしい牡蠣の中でもその日、その時の「一番牡蠣」を選んで出荷しています。牡蠣漁師であった代表の阿部の横のつながりを最大限活かし、協力生産者と連絡を密にし、複数ある取引先の中から「今日はどこがベストか」、その判断をし、特定の海域、生産者から牡蠣を仕入れるのです。
取引先の海域が複数あるので、貝毒やノロウイルスを避けることも可能ですし、天候不良への対応もある程度までできるようになってきています。それゆえ「和がき」では、年間を通して、「一番牡蠣」を安全に、みなさまに安定供給できるのです。